fc2ブログ

いろんな書を比べてみて

http://kyouikuteki.blog59.fc2.com/blog-entry-7.htmlのエントリーでいろんな書を比べてみました。
私の率直な感想を…

まず、①~⑤までの書で感じたこと。
いろんな毛筆ロゴがありました。
日本デザイン書道作家協会のウェブサイトのギャラリー
http://www.j-d-c-a.com/gallery/index.html
をみると、もっとたくさんの毛筆ロゴがあります。
毛筆にいろんな工夫が見られますね。
消費者の目をひくのが仕事ですから、既存の書道とは違った書き方も多い。
あれ?双雲氏が新しいとか、自由な書、とか言っている書の形態がここではたくさん使われているような…

次に⑥~⑩までの書で感じたこと。
頑張っているね!⑥とかも、自由で勢いがある!
小学生と中学生か…銘書にはない感動があるかも…
須藤元気君も元気!って感じだよね。
でも、高校生の書はすごい…書道素人から見たらもう立派な銘書だよ!
双雲氏の書は…ちょっと色が違う感じがする、なんというか…狙ってるというか…
まあ、素人目にはかっこいい書には見えるけどね。

次に⑪~⑮までの書で感じたこと。
これは、なるほど、これぞ書家という書だね。
力強かったり、斬新だったり、繊細だったり…
う~ん、素人目に見ても双雲氏の書は、ここで並べると明らかに格の違いのようなものを感じるんだが…俺だけ?

ということで、私の率直な感想でした。
皆さんはどう感じたでしょうか。

双雲氏の書は2ch以外でも、特に書を長年やっている方などから批判が多いようです。
書道家のこの方も、ご自分のブログ内のエントリー。
http://pub.ne.jp/Indianinkworld/?daily_id=20070402
http://pub.ne.jp/Indianinkworld/?daily_id=20070406
http://pub.ne.jp/Indianinkworld/?daily_id=20080628
http://pub.ne.jp/Indianinkworld/?daily_id=20080406
などで、ご立腹のご様子です。
この方以外にも、http://www.kanshin.com/keyword/1095092など、書道関係の方と見受けられる批判も多いようです。
内容を読んでみると、なるほど、と思うところも多いのですが、書道界の内情を知らない者としては今ひとつわかりにくい面もありました。
ただ、このように書の作品を並べて比較してみると、確実に理解できることがありました。
それは、双雲氏の書は何か斬新なものでも、何か新しいものでもないこと。
そして、凄くはないことです。
私は書道に関しては素人同然ですので、双雲氏の書を「下手」と断言は出来ません。
むしろそれなりにかっこいい筆文字だと思います。
しかし、どうも私の感覚からすれば、双雲氏の書は前のエントリーで比較した⑤~⑮までの書とは違い、①~⑤の書の部類に入ると思うのです。
いわゆる「商業書道」「毛筆ロゴ」の部類です。
もちろん「商業書道」「毛筆ロゴ」が劣ったもの・・・というつもりはありません。
それはそれで価値があります。
しかし、双雲氏が名乗っているのは、あくまでも「書道家」そして「アーティスト」です。
森大衛氏、柿沼康二氏、田中逸齋氏、宮村弦氏らとおなじ、いやそれ以上の世界的書道家…
というふれこみなのです。
これにはどうしても違和感をおぼえざるを得ません。

クリックしていただくとランキングが上がります。FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト



テーマ : 書道 - ジャンル : 学問・文化・芸術

COMMENTS

No title

このように比較してみると、明らかに『偽アーティスト』ですね!
これからもこのような面白い比較もやってみてください。

書家にも様々な表現があります。しかし武田双雲の作品には表現以前の問題にみえて仕方ありません!私も書家ですが教育的指導さんと考えは同じで、筆文字デザイナーなどの肩書は許せますが、書家(それも世界的)などと語るのはどうかと…
まぁ筆文字デザイナーだとしてもその力の無さは歴然ですが…

ななしさん、姜さん

コメントありがとうございます。
そうですね、これから検証しようと思っている経歴問題もそうなんですが、やっぱり双雲氏問題の根本はアーティストたる資格があるかないかだと思っています。
確かに主観に頼る面は大きい。
しかし、おかしいと思ったらきっちり指摘しないと・・・これは、日本の文化にとって、芸術一般にとっても決して見過ごせる問題ではありません。
私は書道とは違う別の芸術周辺の仕事をしていますが、その芸術に触れ合う機会が少ない人たち、特に子どもたちには自分が確信を持って「本物だ」と思えるものを見せてやりたいと思っています。
そうしなければ決して文化の土壌は出来ません。
まだまだ日本は芸術文化に理解があるとは到底いえません。
さらに、このような時代ですから、文化については二の次になってしまいがちです。
しかし、文化芸術という物は何か特別のものではなく実は日常生活の中にとけとんでいて切り離せないものだと思うのです。
その質を上げることは、日常生活の質を上げることと同じだと思うのです。
そう考えた時、この問題は多くの教訓をはらんでいるような気がしています。
これは、双雲氏個人の問題ではなく、双雲私的なものが跋扈している現状に対する問題提起でもあると思うのです。
出来るだけ早く双雲氏には気づいていただきたい・・・そして双雲氏自身が批判している人たちの頭を下げさせる努力をしてくれれば・・・と思います。
わたしは、双雲氏がアーティストと名乗る事の出来る技量が付いた時は喜んで頭を下げて拍手したいと思います。
あまり期待してはいませんが・・・

No title

お疲れ様です。このように分かりやすいように示してくださると、いいですね。

明日28日月曜の夜7時から、書家の柿沼康二さんがNHK-BSHi「迷宮美術館」に出演、パフォーマンスも披露するそうです。
柿沼氏はこれまでにも2chでたびたび「実力ある若手書家」の一人として名前が挙げられていますが、作品も高く評価されている一方、書道パフォーマンスにも定評があり、今年アメリカで行われた大規模な日本フェスティバル(これはまっとうなフェスティバルのようです)では「書家代表」としてパフォーマンスを披露している人物のようです。
その柿沼氏が今回久々にテレビで新作紹介、パフォーマンスを披露すると公式ブログにありました。
双雲氏を検証する上では、よい比較対象になるのではないかと思います。私も見てみようと思います。

tawさん

今回の「迷宮美術館」はスペシャルで、NHK-BSHiのみの放送みたいですね。
私は見ることが出来ません。
地上波、もしくはBSでの再放送を期待することにします。
是非感想などお聞かせください。

私は双雲氏について最初は「別にすきなことしているわけだし、まあ、それほど目くじらをたてて批判するようなことかな~批判する人のほうがちょっと見苦しいかも…」と思っていた側でした。
なぜなら、双雲氏をよく知らなかった…
そして、主にやっていることは「商業書道家」「毛筆ロゴ作家」だと見ていたからです。
その分野で秀でているかどうかは別にして、「商業書道」「毛筆ロゴ」は消費者の目をひくことが一番重要な仕事ですから、いろんな活動は許容範囲かな…と思っていたのです。
ところが、違っていた…
それに気づいたとき、本当に「この存在はやばいかも…」と思いました。

美術、演劇、音楽などでも、双雲的人は何人もいます。
しかし、それらの人はわかりやすい。
ですから決して「世界的…」とか「実力派…」的紹介をされることはありません。
そして、そういう人たちの将来は、時機に消えるか、努力してその地位にふさわしい技量を身につけるか、二つに一つです。
しかし、書道はとてもとてもわかりにくい。
なんと、書道の素人の私ですらちょっと調べれば気づくことのできる実力にもかかわらず私が彼を認識した時にはすでに「世界的…」「認められた実力派…」となっていました。
これは、大変危険なことではないかと思ったのです。
伝統文化を評価する価値観の崩壊…にもつながるのでは…とすら思いました。

この問題に関して、書壇や書道界としてももっと積極的にかかわっていくべきではないかと思うのですが…

No title

まったくその通りです。

私も、書のことなど全く知らずに双雲氏を見ていて、あれっなんか違うぞと思い、ふとしたきっかけで2chを覗き、わからないところはちょっと自分でも調べてみようと思い、調べてみて危機的状況に愕然とした人間なのです。

いまや武田双雲は、「世界的評価のある実力派」というふれこみの元に、伝統的な書道の衣を借りてでたらめなことをしているわけです。それは、書に馴染みのない一般人であっても、気付けばすぐに分かります。
武田双雲がそれを「でたらめ」と気付かずにしているのであれば、あるいは気付いていてもそ知らぬ顔でやっているのだとすれば、それはとても危険なことだと思います。下手をすると本当に、書道そのものや、日本の伝統芸術を危機に追い込みかねないかもしれません。

それを周囲に知らせるためには、書道の専門的分野での評価と共に、
私たちのような一般人にもよくわかる視点から、この問題を取り上げていかないといけないんじゃないかと思います。
この問題は、書道界の閉鎖的な状況だけが問題ではないと思います。
美術界の受賞ビジネスの問題であったり、メディアの問題であったり、インターネットというものの存在であったり、筆文字やスピリチュアル的なもののブームであったり、メディアの心理的刷り込み的な問題であったり・・・
いろんな問題が絡み合っていると思います。
だからこそ、冷静に着実に、見ていく必要があると思います。
そして、良識あるメディアが、きちんとこの問題を取り上げてくれるのを待ちましょう。

おそらく、書壇や書道界は、この問題についてはそんなに動けないと思いますよ。そのようなところとは全く違うところで、武田家は活動していますから。
書道界の状況に関しては、拙ブログの「インターネットへの登場(2)」
のコメント欄に、詳しく書かれていますので参照にしてください。
http://souun911.blog50.fc2.com/blog-entry-11.html

「しょぼん」出版されました

はじめまして。
双雲氏の書道は、「オリジナル」と「自分勝手」を履き違えているのでは…と思っています。根拠もないことを並べ立てた「書を書く愉しみ」も酷いですが、今回本人曰わく、「お手本になる本」を出版しました。無責任さに呆れ果ててしまいます。自分流で好き勝手やる自称世界的アーティストって何なのでしょうか?

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

COMMENT FORM

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-

管理人の承認後に表示されます